【肌荒れや風邪に注意】「冬」はなぜ乾燥するの?引き起こされるリスクを知ってその対策が大事!

お天気っと健康

「冬の季節」になりました。気温の低下とともに注意しなければならないのが「乾燥」です。お肌や唇がカサカサになったり、咳が出やすくなったと感じることはありませんか?日によって乾燥の度合いも違います。乾燥によって引き起こされるリスクを知って、その対策をしっかり行いましょう。

なぜ「冬」は乾燥するの?

冬はお肌がカサカサになったり、手がひび割れたり、目がショボショボしたり、喉が痛くなったりしますよね。これらは空気の乾燥が原因で起こります。インフルエンザやノロウィルスなどの感染症が多くなるのも冬の時期です。では、なぜ冬は乾燥するのでしょうか。

≫冬が乾燥する理由

■低い気温で空気中の水分量が少なくなるから

空気には水分が含まれています。そして、空気の温度によって含むことが出来る水分の量が異なってきます。気温が高いほど多くの水分を含むことが出来て、低いほど含むことができる量が少なくなります。「冬」は気温が低いため水分を多く含むことが出来ない空気となっています。

■冬型の気圧配置で吹く風が影響するから

冬は西高東低「冬型」の気圧配置になります。冬型になると中国大陸から吹き込む北寄りの風が強くなります。この風は本来乾燥していますが、日本海を渡るときに水分を吸収して北日本や東日本の日本海側に雪や雨を降らせます。その後、山を越えて太平洋側に吹き込みますが、日本海側で多くの水分を雪や雨として落としてきたため非常に乾いています。この乾いた風が乾燥する原因になります。

■エアコンによる暖房が影響するから

寒い冬には暖房器具を使って空気を温めますが、この暖房器具が空気の乾燥を後押しする原因になっています。「空気に含まれる水分は低い温度では少なくなる」とお伝え致しましたが、暖房によって温められた空気は含むことが出来る水分量が多くなるということです。ところがエアコンは水分を追加することが出来ませんので、温度が高くなると相対的に水分の割合(相対湿度と言います。[%]で表します)が小さくなり乾燥が進むことになります。

≫乾燥する季節

冬は1年のうち、北海道、東北地方日本海側や北陸地方の雪国を除いて湿度がもっとも低くなる季節です。雪国でも室内での暖房によって空気が乾燥します。

1年間の主要都市の相対湿度[平年値]を7月から並べてみます。各都市において一年のうちにどの季節が乾燥し易いか、乾燥し易い地域はどこかを確認する事が出来ます。

■主要都市の月別相対湿度[平年値]

札幌~名古屋の相対湿度です。雪の多い札幌や新潟は冬は乾燥しにくく雪が無くなった初春が乾燥のピークとなっています。太平洋側の仙台、名古屋はピークの3月に向かって冬も徐々に乾燥していく傾向です。一方、冬の乾燥が顕著なのは東京です。西高東低「冬型」の気圧配置が出現し易くなる12月から急激に乾燥が進み、1月にピークを迎えます。雪の少ない川内・名古屋と比べても12月~2月の相対湿度の低下は顕著です。

(7月~6月の月別相対湿度[平年値](札幌-名古屋))

気象庁のデータを基に作成

 

大阪~那覇の相対湿度です。大阪、広島はピークの3月~4月に向かって冬も徐々に乾燥していく傾向です。高知、福岡、鹿児島は1月~2月が乾燥のピークとなっています。北からの季節風で乾燥するパターンと考え得られます。那覇は地域的に特殊ですね。他の都市比較して相対湿度は高めの傾向があります。更に、乾燥のピークは12月でそこから多湿の8月に向けてどんどん相対湿度が高くなっていきます。

(7月~6月の月別相対湿度[平年値](大阪-那覇))

気象庁のデータを基に作成

 

月別の相対湿度[平年値]をみると、東京が突出して冬に乾燥する事が分かります。その他の地域も北日本や東日本の日本海側を除いて冬から初春にかけて乾燥のピークを迎えます。雪の無い地域は「冬の乾燥」に十分注意する必要がある事が分かりますね。

≫最小湿度

月別相対湿度[平年値]のグラフは1日の平均湿度を基に計算しています。傾向を把握するには十分な値ですが、身体に影響を及ぼすかどうかは「最小湿度」を確認する必要があります。平均湿度と最小湿度がどの程度差があるのか、東京の12月1日(土)~12月19日(水)の相対湿度で確認してみましょう。

(2018年12月1日(日)~12月10日(月)の相対湿度[平均]/[最小](東京))

気象庁のデータを基に作成

 

グラフからも分かるように最小湿度は平均湿度より25%~40%程度低くなります。身体への影響は「最小湿度」が重要になるでしょう。

乾燥で引き起こされるリスク

≫肌の乾燥

肌に良いとされている相対湿度は65%~75%と言われています。そして肌の乾燥に注意しなければならない相対湿度が60%以下です。空気が乾燥すると肌の水分を奪うため肌表面が荒れてしまいます。

更に、肌の乾燥に影響するのが「気温の低下」です。気温が下がると人の身体は防衛本能で体温を維持するため血管を収縮させます。このため、毛細血管まで血液が届きにくくなり栄養が不足することで、肌の新陳代謝が低下してしまいます。

≫体調不良・ウィルス感染

湿度が下がると体の不調にも繋がります。冬に風邪を引いてしまう事がありますが、風邪の80%~90%はウイルスが原因と言われています。インフルエンザもその一つですね。空気が乾燥するとウイルス中に含まれる水分量が減少して軽くなることで空気中に浮遊しやすくなります。

更に、乾燥すると喉粘膜の炎症を引き起こし易くなります。その結果、ウイルスを防御する力が衰えてしまいます。このような状況から乾燥すると風邪を引き易くなります。

リスクへの対策

≫空気の加湿

乾燥してしまう環境下です。乾燥を防ぐために「加湿」が最大の対策です。

■観葉植物

観葉植物は室内の乾燥を和らげる効果があります。見た目にもリフレッシュできますね。ただ、効果が出るまで時間が掛かります。

■洗濯物の室内干し

…乾かすまでの時間に余裕があったり、夜間に洗濯物を干す場合には乾燥を抑える室内干しが良いでしょう。

■加湿器

…エアコンを使った暖房の場合は急激に乾燥します。加湿器を使って空気中の水分を補う事が大事です。ただ、加湿のし過ぎには注意が必要です。結露してしまい「カビ」や「ダニ」が発生し易くなります。また、加湿器自体もカビが生えないようにこまめに手入れしましょう。

≫肌への保湿

冬の気温低下や乾燥で、肌は荒れ易くなっています。化粧水や保湿クリームを使用した保湿が重要でしょう。肌の水分が奪われることを予防します。また、ウイルスやホコリ、紫外線などから肌を守ってくれます。

≫手洗い・うがい

■手洗い

ウイルス感染のリスクを下げる効果があります。外から帰りましたら最初に手洗いをしましょう。そのままだと食事で体内に侵入してしまう恐れがあります。

■うがい

うがいも有効でしょう。呼吸する際に付着してしまったウイルスを洗い出す効果があります。

≫適度の換気

換気も非常に大事です。家の中でもホコリや塵が沢山飛んでいます。締め切ったままだと空気が汚れて喉の粘膜が傷つき易くなり、ウイルスへの抵抗力が弱くなってしまいます。ただ、長時間の換気は乾燥が進んでしまう可能性がありますので、5分程度の短い時間でこまめに換気するのが良いでしょう。

 

これからどんどん寒くなります。確認した通り、湿度が低い状況は暖かくなる4月まで続きます。予防を怠らないようにしましょう。

 

乾燥を防ぐ対策をなされましたら是非、空を見上げてみてください。きっと思いは届くはずです。


コメント

タイトルとURLをコピーしました